いわゆる DRM にも複数のパターンがあって、たとえば主には生データの共有の防止か、正規利用者であることの認証。
で、前者については NFT では阻止できない。
NFT (ブロックチェーン) については後者の機能を担うことになるだろうけど、そこには致命的な欠点があってですね
前者のコピーを阻止できない以上、その形態は認証に加えてストリーミングとプロプライエタリなプログラムによる配信のスタイルになると思うんだけど、ストリーミングには当然ながらサーバリソースが必要になるわけですよね。
で、たとえば「利用者 A が サービス S で正規に購入した」という情報がポータブルな形式で共有できるとして、そういうあらゆるユーザがサービス T のサーバにストリーミングを共有するようなことになると T が一方的に損をすることになる
汚染者負担の原則じゃないけど、販売した業者が購入者の要求するリソースを提示することでビジネスとして釣り合いが取れるわけですよね。
そこの均衡を崩すと、「S 社のプラットフォームで購入したが S が潰れたのでユーザが T に押し掛ける」みたいなことが起きかねないわけで、これはプラットフォーム側としては旨味がない。
あるいは S が潰れていないとしても、利用統計とかの情報も取りづらくなるわけだから、 S にとっても旨味がない。
そういうわけで、利用者として有り難いかどうかはさておいて、プラットフォーム側にとっての旨味がないので NFT がそこのポジションに来るというのはあまり想像できないかな、という感想です