一貫性論争における行動の観察と予測の問題
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpjspp/2/1/2_KJ00001287009/_pdf/-char/ja
読んだ。それはそうやなと思った (小並感)
> 一方で,パーソナリティ概念からの関連行動の予測は通状況的一貫性の仮定がなくても可能である.むしろ“予測の基盤はパーソナリティ概念に抽象化された行動の規則性がもつ経時的安定性にある”と定義し直した方が,論理的な無理や泥沼化する論争に惑わされずに予測力の増分を図れるという点で有利であるだけでなく,これまで蓄積されたデータを無駄なく活用することができる.もちろん,パーソナリティ測査の結果が内的特性と強く結びつき,したがってそこから状況を超えて行動を予測できるというような考えは捨てなければならないし,多くのテストの予測力がそれを作った研究者の理論とは全く違った要因によって支えられていたことを認めなければならない.
せやな
> つまり,パーソナリティ関連行動の通状況的…貫性を仮定しなくても,テストが測査した行動の規則性に経時的安定性があれば,テストからの行動予測は可能なのである.しかしこの予測力は,どちらも人と状況との相互作用の“結果”であるテスト結果と行動との相関(疑似相関も含む)によって保証されるのであって,テスト結果からそれと関連する行動が予測できたからといって,テストと対応するパーソナリティ概念からそれらの行動を原因論的に説明することが正当化されるわけではない.
> もちろん,パーソナリティ測査の結果が内的特性と強く結びつき,したがってそこから状況を超えて行動を予測できるというような考えは捨てなければならないし,多くのテストの予測力がそれを作った研究者の理論とは全く違った要因によって支えられていたことを認めなければならない.